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嘱託医からのメッセージと医療情報

メッセージ

特定健診・保健指導・重症化予防

これらは、いずれも我が国が国策として取り組んでいます。目的は、心筋梗塞や脳卒中といった心血管病および人工透析といった重症な疾患を予防することです。昨年12月に「脳卒中・循環器病対策基本法」が交付されました。今後、一層心血管病の予防に力が注がれると思います。
まずは健診を受けて、生活習慣の改善をめざしましょう。重症化予防も確実に成果を出しています。

禁煙

喫煙の健康被害は発がんのみではありません。心血管病や COPDといった慢性肺疾患を引き起こします。また、後半に述べますように、認知症のリスクにもなります。ぜひ今からでも禁煙にトライしましょう。被保険者の方には、継続して禁煙治療の補助を行っています。

医療情報

認知症時代を迎えて

我が国では2018年には認知症の人の数は500万人を超え、65歳以上の高齢者の約7人に1人が認知症とされます。また、軽度認知障害(MCI:Mild Cognitive Impairment)の人の数も同程度いると見込まれ、合わせると65歳以上高齢者の3~4人に1人が、認知症またはその予備軍と予想されます。このように、認知症はだれもがなりうるものであり、まさしく「認知症時代」を迎えています。今年になり、国内外で認知症に対する重要な発表が相次いでありました。最新の情報をお伝えします。
まず、世界保健機構(WHO)が2019年5月に、認知症予防ガイドラインを発表しました。その中で認知症と認知機能低下を予防する12個の提言が述べられています。1)定期的な運動、2)禁煙、3)体重管理(肥満の是正)、4)高血圧管理、5)糖尿病管理、6)脂質異常管理とここまでは、心血管病の予防とまったく同じです。それ以外には、7)アルコール摂取量の減量、8)社会活動への参加、9)栄養バランスのよい食事、10)認知トレー二ング、11)うつ状態の管理、12)聴力低下の管理が挙げられています。この中で、食事に関しては、栄養バランスのよい食事の代表として穀物や果物、魚、豆類、野菜、オリーブオイルを多く摂る「地中海式食事」が推奨されています。地中海式食事は和食に類似する点が多くあります。
一方、認知症予防に関しては、ビタミンBやE、多価不飽和脂肪酸、マルチサプリメントの効果は証明されていないとのことです。また、認知トレーニング、抗うつ薬、聴力補助のいずれについても、認知症予防効果の証明はされていないようです。以上をまとめると、心血管病の予防は、認知症予防に直接つながることがエビデンスを持って推奨されています。
もう1つ、国内では令和元年6月18日に「認知症施策推進大綱」が発表されました。これは、認知症時代を迎え、政府が中心になって、認知症の発症を遅らせ、認知症になっても希望を持って日常生活を過ごせる社会を目指し、認知症の人や家族の視点を重視しながら、「共生」と「予防」を車の両輪として施策を推進していくものです。具体的な施策としては、認知症サポーターの養成や通いの場への参加率向上、我が国の予防エビデンスの検証等々が示されています。
認知症予防は、まず心血管病予防につとめることです。
健康で幸福な人生を送っていただくために、健保組合からの願いです。

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