ページ内を移動するためのリンクです。

嘱託医からのメッセージと医療情報

メッセージ

はじめに

昨年は、地震、台風、豪雨と自然災害が多く発生しました。日頃からの災害対策の重要性を再認識いたしました。みなさまにおかれましても、緊急時の連絡手段の確認などお備えください。

健診・保健指導・重症化予防

昨年末に、「脳卒中・心臓病その他の循環器病対策基本法」が国会で成立しました。今後、循環器病対策が総合的かつ計画的に推進されると思います。しかし、いままで手をこまねいていたわけでは決してありません。循環器病は、重症になるまで症状がでないことが多いため、健診を受けないと見つけることができません。また、その危険因子は、高血圧・糖尿病・脂質異常・喫煙・肥満などの生活習慣病ですので、保健指導で生活習慣改善を介した根本的な対策をめざしています。治療中の方に対しては、栄養指導や受診勧奨などでサポートしています。ぜひ、お受けください。

医療情報

ACP:人生会議

ACP(アドバンス・ケア・プランニング)という言葉をお聞きになったことはおありでしょうか。いま、世界一の超高齢社会であるわが国の医療・介護において、最重要の取り組みと認識されています。直訳すると、「前もって先々の治療や療養を計画しましょう」ということになりますが、主体は「人生の最終段階をどのように過ごしたいか」です。いままでは、緊急時にご家族が「心臓マッサージや気管内挿管を望まれますか」と医療者から尋ねられる場面がありました。しかし、この場合には、1) ご本人の意思を直接確認することが不可能な場合が多い 2) 特定の医療行為をするかしないかのみに限られる 3)ご家族が判断をする時間的および精神的な余裕がないといったものでした。
ACPにはもっと多くの重要なことが含まれています。すなわち、1)ご本人の価値観や目標、気がかりな点など 2)病状や予後に対する理解 3)治療や療養に関する意向や選考、その提供体制などです。これらをご家族、医療従事者とともに話し合うプロセスがACPです。いままでは、人生の最終段階のことをご家族とともに話し合うのは避けられることが多かったように思います。しかし、だれにでも死は必ず訪れます。その際にどのような最終段階を迎えたいかは実はご本人にとってとても重要なことのはずが、いままでは残されるご家族が短時間の中で決断せねばならないことが多かったと思います。そうすると、後悔が残ったり、ご家族の中でも意見が分かれることがあります。ACPは解決の糸口ではないでしょうか。
ACPは一度きりのものではありません。すなわち、意思が時間経過とともに変化することはよくあります。また、多数決をとるものでもありません。昨年11月末に厚生労働省は、ACPの愛称を「人生会議」とすることを発表し、併せて11月30日を人生会議の日と設定しました。
ACPがだれにでも好結果をもたらすかはわかっていません。また、どの時期に開始するのが最適かも決まっていません。緩和ケアの重要な部分であるのですが、おそらくACPはもっと多くの方々に広がっていくことが期待されます。人生会議、特に高齢者のそれぞれの思いが医療・介護に反映できるように願っています。

ページトップへ