ページ内を移動するためのリンクです。

嘱託医からのメッセージと医療情報

メッセージ

はじめに

6月18日に発生した大阪北部地震におきまして、被災された方々にお見舞いを申し上げます。また、経験したことのないような豪雨および猛暑が続き、さまざまな健康被害が心配されます。皆様におかれましては、日頃からの災害への備えと健康への気配りをどうぞお願いいたします。

健診・保健指導・重症化予防

これらは、いずれも国策として行われている健康施策です。目的は、心筋梗塞や脳卒中といった心血管病および人工透析といった重症な疾患を予防することです。健診を受けないと見つけることができません。保健指導で、生活習慣改善にトライしてみましょう。治療中の方に対しては、栄養指導や受診勧奨などでサポートしています。かかりつけ医、診療所産業医、けんぽが協力して行って、継続できた方は確実に成果を出しています。

禁煙

喫煙の健康被害は発がんのみではありません。血管病の重大な危険因子です。高血圧や糖尿病の治療中の方は、いまからでも禁煙の効果は確実に現れます。ぜひ禁煙にトライしましょう。被保険者の方には、継続して、禁煙治療に補助を行っています。

医療情報

医師の働き方改革

働き方改革の法案が国会を通過しました。罰則付きの残業時間の上限規制罰則を伴い、超過勤務が制限されます。医療界にも5年後には適応され、医師の働き方改革の議論に拍車がかかっています。
医師、とくに勤務医が長時間労働になるのにはいくつかの理由があります。1)救急、当直体制などニーズが常に存在する。2)医師法に基づく応召義務を果たさねばならない。3)主治医制の場合、患者家族への説明が時間外、休日になることが多い。4)外来、病棟業務、検査、手術等が病院の営業時間内に行われ、それ以外のカンファレンス、事務作業、教育修練、学会発表、論文執筆等は時間外に行われる。ざっと挙げただけでもこのようにたくさんあります。
以前は、自分の時間は患者の時間、を使命として、長時間勤務があたりまえでした。おそらく、診療科によっても偏りがあると思います。しかし、平成16年度から開始された研修必修化以降の研修医は、多くの病院で労働者として労働時間が管理・規制されています。当然その方々がこれからの医療の担い手になりますので、「医師の働き方改革」は待ったなし、になります。現に、昨年あたりから大病院への労働基準監督署の立ち入り調査が相次いでいます。しかし、労働時間が規制されると人員不足、とくに地域医療の継続性が懸念されるところです。
解決の糸口として、現場でいろいろな取り組みがされています。複数主治医制や宅直医などのタスクシェアリング、また事務作業を医療クラークに代行してもらうなどのタスクシフティングなどが進んでいます。急速に進む高齢化により、医療は多様化・複雑化しています。医師・看護師のみでは対応ができず、薬剤師、理学療法士、作業療法士、検査技師、栄養士、ソーシャルワーカー、介護職など多職種によるチーム医療が不可欠です。多職種カンファレンスは、いままでのような時間外に行うことは不可能です。時間内に多職種カンファレンスを行う文化は、これからの働き方改革へのヒントになるかもしれません。
多くの病院で、家族への病状説明を原則として時間内に行うように協力を呼びかけています。我が国の医療は、皆保険制度に支えられた公共財です。社会全体で、それぞれの地域医療を守り発展していけるよう、これからが正念場です。

ページトップへ