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嘱託医からのメッセージと医療情報

メッセージ

健診のすすめ

特定健診が始まります。シオノギは、心筋梗塞や脳梗塞といった心血管病の予防をめざしています。心血管病は長い間無症状で経過し、重症になって初めて症状が出現します。健診を受けないと見つけることができません。あわせて、シオノギの健診は、がん検診を加えることも可能です。ぜひ、受診してください。

充実してきた健保指導

特定健診の結果をもとに、心血管病のリスクが高い方について、運動や食事といった生活習慣の改善を指導するのが、保健指導です。今年度からは、食事習慣にも重点を置いたプログラムを用意しています。

重症化予防

糖尿病と高血圧で治療中の方では、定期的に受診をしてお薬の効果を評価してもらうことが重要です。重篤な病気に進行しないように、対象者には重症化予防の目的で、栄養指導や受診勧奨などでサポートしています。かかりつけ医、診療所産業医、健保組合が協力して行っており、成果を出しつつあります。

禁煙

東京オリンピックを控えた国の禁煙対策はどうやら不十分なものになりそうですが、喫煙による健康被害は、明らかです。特に、生活習慣病で治療中の方、保健指導の対象になっている方は、ぜひ禁煙してください。被保険者の方には、継続して、禁煙治療に補助を行っています。

保健事業計画

新しい学際領域:腫瘍循環器

腫瘍循環器(Onco-Cardiology)という言葉をお聞きになったことがある方は少ないと思います。従来、心臓には悪性腫瘍が稀で、循環器医師にとってがんは非常に馴染みの少ない分野でした。 これまでの循環器とがんの関わりは、アントラサイクリン系という種類の抗がん剤を大量に使用すると、心臓に障害がでるということぐらいでした。ところが、いま、悪性腫瘍と循環器、それぞれの診療科がタッグを組む重要性が高まっています。
1つには、がんが治る病気で、長期に生存可能になってきたことがきっかけです。いわゆる「がんサバイバー」が増えてきました。たとえば、小児がん患者で長期生存されている方は、がんのない兄弟と比較すると、心不全、脳卒中、心筋梗塞などの循環器疾患が5〜10倍起こりやすいと報告されています(米国での報告、J Clin Oncol. 2014)。抗がん剤や放射線治療が、長年経過して影響を及ぼしている可能性が示唆されています。
がんの長期予後が大きく改善されてきたのは、診断法の進歩とともに、抗がん剤開発のめざましい進歩によるところが大と考えられます。特に、分子標的薬という、がん細胞の増殖や転移に関わる分子を狙い撃ちする薬は、正常細胞にあまり影響を与えずに副作用が少なく、延命効果が高いとされています。しかし、この分子標的薬で、心不全や高血圧などの思わぬ副作用が出現することが最近報告されています。したがって、悪性腫瘍が診断されたときに、循環器の疾患が並存していないか、心臓の機能はどうかを調べる必要があります。
また、がん細胞自体が血栓を作りやすい性質をもち、静脈血栓(いわゆるエコノミークラス症候群)を起こすこともわかってきました。
このように、いままで縁遠いと思われていた腫瘍と循環器ですが、協力して診療にあたることが重要となってきました。米国では、すでに2000年に最初の腫瘍循環器外来が発足しています。本邦では、2011年に当時の大阪府立成人病センター(現大阪国際がんセンター)に初めての外来ができ、昨年、日本腫瘍循環器学会が発足しました。
今後、腫瘍循環器:Onco-Cardiology という言葉をよく耳にするようになると思います。ご期待ください。

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